その工具が車を壊す!?必ず信頼できる工具を使おう

工具・道具

おもちゃの工具で、乗用車の整備はできるでしょうか?

100円の工具は自動車整備に使える?

この工具は100円でした。

13種類のねじを回せる多機能工具で、赤丸の部分は、対辺距離が17mmの6角ボルトを回せます。

この形状は、自動車整備向け工具の種類では、ソケットに近い形状です。

日本を代表する総合工具メーカーのソケットと比較してみましょう。

メーカー:KTC
名称:9.5sq.ソケット(六角)
小売参考価格:820円

17mmの六角ボルトしか回せないのに、前述の多機能工具の8倍の価格です。
※実際にソケットを使ってボルトを回すにはハンドルが別途必要ですが、ここでは無視しますね。※

どうしてこんなに高価なのでしょうか。

自動車のねじは確実に回せなければ大損害に。

このマークは日本産業規格です。
以前は、日本工業規格と呼ばれていました。

ボルトなどの工業製品が好き勝手なサイズで作られては不便なので、さまざまな基本的な工業製品に、一定の規格が定められています。

冒頭の工具は規格不明でした。
”使えたらラッキーなおもちゃの工具”と言えます。

モノによって求められる品質の基準はさまざま

おもちゃの車には危険が少なく、必ずしもJIS規格を満たす必要はありませんが、
乗用車は重大事故につながる可能性が高いので、国の厳しい基準をクリアしなければなりません。

エンジンオイルドレンボルトの形や大きさなども一定の規格に沿って作られます。
これを緩める時、規格に劣る工具を使うとどうなるでしょうか。

緩められない、または工具が壊れるならOKですが…

ボルトの頭の形を壊してしまったら、どうなるでしょうか。

最終手段としては、ドレンボルトが取付いているオイルパンの取替で対処します。

工賃込みで考えると15,000円以上といったところです。

これがディーラーでの出来事だったら

部品在庫がなく、入荷まで最低1日待ってからの作業開始。
代車に空きがなく、レンタカーの手配。
お客様が1週間後しか来店できず、レンタカー費用は1週間分。
整備士の定時内は予約で一杯なので、リカバリー作業は残業。
発生する残業費用でも会社に怒られる。
さらにお客様からお叱りを受ける散々な目に。

こんな状況にはなりたくないですよね。
信頼できる工具さえ使っていれば防げたのにって。

おもちゃの工具で、乗用車の整備はやめましょう。
トラブルの種です。

信頼できる工具とは

あなたが使おうとしている、その工具はどこのメーカーの工具ですか?
また、その工具メーカーについてウェブページなど会社情報はありますか?

工具は技術の塊

信頼できるメーカーは、自動車メーカーや自動車レース、航空機開発、防衛関連、宇宙開発、医療などの高度なレベルでの採用実績を持っています。

日本を代表する工具メーカーとして以下の2社が特に有名です。

・KTC 京都機械工具株式会社
・TONE株式会社

私が卒業した自動車整備学校や、最初に就職した国産車ディーラーで支給された工具はKTCでした。
また、愛知県の自動車メーカーで、リコール作業などの整備士向けマニュアルを製作していたとき、必要な治具(特殊工具)がある場合、KTCに発注することになっていました。

信頼できる工具メーカーの工具が信頼できる

乗用車の整備では、自動車メーカーが採用している工具メーカーが最強。

今回は、【信頼できる工具=信頼できるメーカーの工具】という私なりの考えをご紹介しました。

世界にはたくさんの有名工具メーカーがあります。
その中から、あなたに必要な1本を選んでいきましょう!

次回は、庶民の私なりの工具の選び方を書きたいと思います。

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